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化粧品OEM成功の第一歩 コンセプト設計の重要性

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コンセプト設計の重要性について

はじめに:OEMを利用して化粧品をつくるには

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化粧品OEMとは、製造を専門メーカーに委託して、自社ブランドの商品を展開する方法です。
スキンケア、メイクアップ、ヘアケアなど、ジャンルを問わず多くの企業や個人がOEMを活用してオリジナル商品を開発しています。

しかし、OEMを成功させるには「どんな商品を、誰に届けたいか」というコンセプトを明確にすることが不可欠です。
たとえば口紅を例にすると、「高発色でマットな質感」「30代女性向け」「勝負カラーとして使える」など、具体的な方向性があることで、開発がスムーズに進みます。

このコラムでは、OEMを検討されている方に向けて、コンセプト設計の重要性とその進め方をわかりやすく解説します。
理想の商品づくりの第一歩として、ぜひ参考にしてください。

1. コンセプトが曖昧なまま進めるとどうなる?

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たとえば口紅のように、質感・色味・仕上がりのバリエーションが非常に豊富で、競合商品も数多く存在するカテゴリーでは、コンセプトが曖昧なまま
開発を進めると、さまざまな問題が表面化しやすくなります。特に以下のような課題が顕著です。

・ターゲット層が不明確なまま進行することで、色味やパッケージデザインがちぐはぐになり、誰に向けた商品なのか伝わらなくなる。

・ブランドの世界観やメッセージが曖昧なため、消費者の記憶に残らず、店頭やECサイトで埋もれてしまい、結果印象に残らない商品になる。

・OEMメーカーとの意思疎通が困難になり、試作品や方向性が定まらず、修正の回数が増えて開発期間が長引く。結果としてコストやスケジュールにも悪影響を及ぼす。

こうした事態をさけるためには、開発初期の段階で「どんな口紅を、誰のために、どんな価値で届けたいのか」というコンセプトを明確に言語化しておくことが不可欠です。
たとえば、「20代前半のトレンド感度が高い女性に向けて、SNS映えする高発色×ヴィーガン処方の口紅を届けたい」といった具体的な方向性があるだけで、色味の選定、パッケージの質感、ネーミング、販促戦略まで一貫性を持たせることができます。
コンセプトが明確であればあるほど、OEMメーカーとの連携もスムーズになり、理想的な製品づくりへとつながっていきます。

2. コンセプト設計で押さえるべき8つのポイント

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化粧品OEMを成功させるためには、以下の8つの視点からコンセプトを設計することが重要です。これらを整理することで、OEMメーカーとの打ち合わせがスムーズになり、商品開発の精度も高まります。

●ターゲット層
例:20代女性/敏感肌/トレンド重視など
誰に使ってもらいたいかを明確にすることで、処方やデザインの方向性が定まります。

●商品特徴
例:高保湿/マット質感/天然由来成分配合など
使用感や機能性を具体化することで、差別化ポイントが明確になります。

●ブランドメッセージ
例:「自分らしさを引き出す、勝負コスメ」
商品に込めた思いや世界観を言語化することで、共感を生みやすくなります。

●価格帯と販売チャネル
例:2,500円前後/EC中心/サロン専売など
流通戦略に合わせた設計が、売れる商品づくりにつながります。

●希望する販売開始日
例:来年3月のホワイトデー前/秋の新色として9月発売など
発売時期を明確にすることで、開発・試作・製造スケジュールの調整がしやすくなります。

●競合商品
例:某有名ブランドの「○○クリーム」/SNSで話題の自然派リップなど
競合を意識することで、差別化ポイントや市場のニーズが見えてきます。

●競合との差別化ポイント
例:日本製/天然色素使用/環境配慮型パッケージなど
市場で埋もれない「らしさ」を明確にしましょう。

●初回の製造本数(希望ロット)
例:1,000個、3,000本など
製造ロット数は処方設計や資材選定、コストにも関わるため、早めに検討しておくとスムーズです。
※カラー展開など、すでにイメージがある場合はぜひご相談時にお知らせください。色数や系統が未定でも「こんな雰囲気の色が欲しい」といったイメージでも構いません。

3. コンセプトシートで整理しよう

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OEMで理想的な化粧品を開発するためには、事前に商品コンセプトをしっかりと言語化し、関係者間で共有することが非常に重要です。そこで弊社では、開発の初期段階からスムーズに進められるよう、「コンセプトシート」をご用意しています。
このシートは、商品開発に必要な基本情報を整理しながら、ターゲット層・使用シーン・訴求ポイント・ブランドの世界観などを具体的に記入できるよう設計されています。専門的な知識がなくても記入しやすいよう、シンプルなフォーマットになっており、初めてOEMをご検討される方にも安心してご活用いただけます。
実際にこのシートをご記入いただいたうえでご相談いただくと、打合せの際に方向性が明確になり、OEMメーカーとしてもより的確な処方提案やパッケージ案をご提示することが可能になります。また、試作や修正の回数を減らし、開発期間の短縮にもつながるため、結果としてコスト面でもメリットが生まれます。
「こんな商品を作りたい」という想いを、具体的な形にする第一歩として、ぜひこのコンセプトシートをご活用ください。
無料ダウンロードはこちらから👇


アイデアをカタチにする第一歩。 無料コンセプトシートを 今すぐダウンロード (1).png


4. OEMメーカーとの打ち合わせをスムーズにするために

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コンセプトが明確になっていると、OEMメーカーとの打ち合わせも効率的に進みます。弊社では、初回のヒアリング時にコンセプトシートをもとに、以下のような流れでご相談を進めています。

・商品イメージの共有(ターゲット・特徴・世界観など)
・処方や成分のご提案(使用感・機能性・色展開など)
・パッケージやデザインの方向性確認
・販売戦略に合わせたアドバイス

専門スタッフが丁寧にサポートいたしますので、初めての方でも安心してご相談いただけます。

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まとめ:理想の化粧品づくりは「想いを言語化すること」から

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化粧品OEMは、単なる製造委託ではなく、「ブランドの世界観や価値をカタチにする」クリエイティブなプロセスです。処方やパッケージといった目に見える部分だけでなく、誰にどんな体験を届けたいのかという“想い”こそが、商品開発の核となります。そして、その第一歩が「コンセプト設計」です。

漠然としたイメージのまま進めるのではなく、ターゲット層や使用シーン、ブランドのメッセージなどを丁寧に言語化することで、OEMメーカーとの連携が格段に深まり、試作や提案の精度も高まります。結果として、理想の商品がより確実に、そしてスピーディに実現できるのです。

弊社では、企画段階から処方開発、パッケージ選定、製造、納品までをワンストップでサポートしております。初めてOEMをご検討される方でも安心して進められるよう、コンセプト設計の段階から丁寧に伴走いたします。

「こんな化粧品を作りたい」という想いを、まずは言葉にしてみることから始めてみませんか?
あなたのブランドづくりの第一歩を、私たちが全力でサポートいたします。

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