
「まずは少量から化粧品を作って市場の反応を見たい」——そんなニーズに応えるのが小ロット対応の化粧品OEMです。結論として、小ロットは在庫リスクと初期投資を抑えてスモールスタートできる一方、1個あたりの単価が上がりやすいという特性があります。だからこそ、自社の作りたいアイテムと希望数量に合ったOEMメーカーを選ぶことが重要です。
この記事では、小ロットOEMのメリット・デメリット、選び方の基準を整理したうえで、小ロット対応のOEMメーカー11社を比較します。
この記事でわかること
- 小ロット化粧品OEMのメリットとデメリット
- 小ロットが向いている化粧品アイテム
- 失敗しない小ロットOEMメーカーの選び方
- 小ロット対応OEMメーカー11社の比較(うちアイメイトはポイントメイク・アイメイク特化)
この記事について:本記事で紹介する各社の情報は、各社の公式サイトなどの公開情報をもとに、確認できた事実のみを記載しています(掲載各社への個別ヒアリングは行っていません。最終確認日:2026年7月)。掲載各社の特徴は公平性の観点から事実ベースでまとめ、優劣の断定は行っていません。なお、株式会社アイメイトに関する記述は、同社の公開情報と、実際に同社を利用した顧客への取材に基づくものです。最小ロット・納期・認証などの条件は変動し得るため、最新情報は各社公式サイト・所轄の行政機関にご確認ください。
- 化粧品のOEMとは?
- 小ロットでの化粧品OEMのメリット
- 小ロットでの化粧品OEMのデメリット・注意点
- 小ロットのOEMが向いている化粧品アイテム
- 小ロット対応の化粧品OEMメーカーを選ぶ基準
- 小ロット対応の化粧品OEMメーカー11選
- 【比較一覧表】小ロット対応の化粧品OEMメーカー11選
- アイメイトの小ロット対応|ポイントメイク・アイメイク特化
- 小ロット化粧品OEMに関するよくある質問(FAQ)
- まとめ

化粧品のOEMとは?

化粧品OEMとは、自社で工場を持たずに専門メーカーへ製造を委託し、オリジナルブランドの化粧品を作る仕組みです。製造設備や許可を自社で用意しなくても商品化でき、近年は小ロットに柔軟対応するOEMメーカーが増えたことで、個人や小規模事業者の参入ハードルが大きく下がっています。
小ロットでの化粧品OEMのメリット
在庫リスクと保管コストの最小化
少量生産なら売れ残りや廃棄のリスクを抑えられ、在庫の保管コストも最小限で済みます。需要が読みにくい新規商品ほど、この効果は大きくなります。
初期投資(資本金)を抑えたスピーディーな立ち上げ
大量生産に比べて初回の発注金額を抑えられるため、少ない資本でスピーディに事業を立ち上げられます。
テストマーケティングや限定商品の開発が容易
少量で市場に投入して反応を確かめる「テストマーケティング」や、季節・イベント向けの限定商品の開発にも向いています。
小ロットでの化粧品OEMのデメリット・注意点
1個あたりの製造単価(製品原価)の上昇
原料や容器はまとめて作るほど単価が下がるため、小ロットでは1個あたりの原価が高くなりがちです。販売価格とのバランスを事前に見極めましょう。
容器・パッケージデザインの選択肢の制限
小ロットでは、既製容器の活用が基本となり、オリジナル容器や特殊な加飾は最小発注数の関係で選びにくくなる場合があります。
ゼロからのオリジナル処方(バルク)開発の難易度と期間
小ロットでゼロから処方を開発すると、試作・試験のコストが数量に対して重くなります。既存処方の活用(セミオーダー)を軸にすると、期間・費用を抑えやすくなります。
小ロットのOEMが向いている化粧品アイテム

小ロットは、基礎化粧品からメイクアップまで、多様な化粧品アイテムと相性が良い傾向があります。一方、多色パレットのアイシャドウや複雑な容器のメイクアップは、色や部材ごとにコストがかかるため、小ロットでは単価が上がりやすい点に留意しましょう。
小ロット対応の化粧品OEMメーカーを選ぶ基準

希望する最小ロット数と対応アイテムが一致しているか
「最小ロットが小さい」だけでなく、そのロットで自社の作りたいアイテムに対応できるかを確認します。OEMメーカーごとに得意なアイテムが異なります。
容器やパッケージデザインの柔軟な提案があるか
小ロットでも選べる容器の幅や、デザイン面の提案力を確認しましょう。
処方(バルク)の品質とカスタマイズ性
既存処方をどこまで調整できるか、品質は安定しているかは重要です。
薬機法など複雑な申請のサポート体制
表示・広告表現のチェックや届出など、薬機法対応をサポートしてくれるかを確認します。
小ロット対応の化粧品OEMメーカー11選
得意分野や最小ロットはOEMメーカーごとに異なります。自社の条件に近いOEMメーカーから検討しましょう。
株式会社アイメイト(ポイントメイク・アイメイク特化)
アイブロウ・アイライナー・リップなど、目元を中心としたポイントメイク(アイメイク)に専門特化したOEMメーカーです。1946年に日本で初めてアイブロウペンシルを製造して以来の処方・調色ノウハウを持ち、ロット1,000〜2,000程度の小ロットに対応します。他の10社がスキンケアやヘアケアの極小ロット(100個前後)を得意とするのに対し、アイメイトは「ポイントメイクを小ロットで作りたい」というニーズの受け皿となる点が最大の違いです。ちふれグループの処方開発力を背景にベースメイク・スキンケアにも対応し、ISO22716認証のもとコンセプト設計から薬機法チェックまで一貫して伴走します。
公式サイト:https://www.eyemate.co.jp/
株式会社セントラル・コーポレーション
1980年設立。100個程度の小ロットから対応し、基礎化粧品やエイジングケア製品の開発を得意とします。専任担当者が企画から製品化、さらに製品戦略・マーケティングまでサポートします。
公式サイト:https://www.central-web.co.jp/
株式会社プルソワン
大阪府に本社を置く、40年以上の実績を持つOEMメーカー。最小100個程度の小ロット・短納期に対応し、企画・パッケージデザインに加えて写真撮影・ホームページ制作・広告作成まで、販売に必要な全工程を一貫サポートします。
公式サイト:https://poursoin.co.jp/
株式会社ハピネス
美容室・サロン向け製品で培ったノウハウを持ち、ヘアケアを中心にスキンケアも手がけます。オリジナル処方で約200本から、既存処方を活用するプチOEMなら最小48本からという柔軟さが特徴で、香りのバリエーションも豊富です。
公式サイト:https://www.happiness-cosmetic.com/
株式会社アイーダ
1984年創業、宮城県に東北最大級の工場を持つOEMメーカー。映画・演劇向けのプロメイク自社ブランドを展開するなどメイクアップに強く、ISO22716(化粧品GMP)に基づく品質管理のもと、500個程度の小ロットから対応します。
公式サイト:https://aidacompany.jp/
株式会社ミリオナ化粧品
1992年設立、大阪市に本社を置くOEMメーカー。美白ローションや育毛剤など医薬部外品に強みを持ち、小ロットから大量生産まで対応。オリジナル原料の開発や各種試験、社内デザイナーによるパッケージ提案まで手がけます。
公式サイト:https://milliona.jp/
株式会社ロッツ
2022年設立、大阪市のOEMメーカー。多くの協力工場と連携し、化粧品を100個の小ロットから大ロットまで対応します(医薬部外品は認可済み処方で1,000個から)。バルク・容器・デザイン・販促までを一括で任せられるトータルプロデュースが特徴です。
公式サイト:https://lottz-factory.com/
株式会社OEM
東京都豊島区に本社を置く提案型OEMメーカー。スキンケアは100個程度の小ロットから対応し、シワ・シミ対策やニキビケアなどの基礎化粧品を手がけます。ハラール化粧品への対応など、幅広いニーズに応える点も特徴です。
公式サイト:https://oem-cosmetic.com/
株式会社GLART(グラート)
1992年設立、神奈川県大和市のOEMメーカー。自社の包装工場と多数の提携工場を組み合わせたネットワークで、小ロットOEMに特化しています。自社開発原料(オリゴ乳酸[LAC])を持ち、化粧品・サプリメントを企画から丁寧にサポートします。
公式サイト:https://www.glart.co.jp/
株式会社パティエンスケミカルズジャパン
埼玉県さいたま市に自社工場を持つOEMメーカー。シャンプーやトリートメントなど美容サロン向けのヘアケア製品を中心に、スキンケアも手がけます。小ロットに対応し、依頼者が製造工程を体験できる取り組みや、リピート獲得を見据えた処方提案が特徴です。
公式サイト:https://www.patience.co.jp/
プランドゥシー・メディカル株式会社
プラセンタ原料のパイオニアとして国産原料にこだわり、オリジナル原料を活かした化粧品・健康食品のOEMを手がけます。充填やピッキングを自社で行い、小ロットにも対応。スキンケアを中心に、こだわりの処方づくりを得意とします。
公式サイト:https://pdsm.co.jp/
【比較一覧表】小ロット対応の化粧品OEMメーカー11選
| 会社名 | 最小ロットの目安 | 得意分野 | 所在地 |
|---|---|---|---|
| 株式会社アイメイト | 1,000〜2,000程度(ポイントメイク) | ポイントメイク・アイメイク特化 | 東京都・埼玉県 |
| 株式会社セントラル・コーポレーション | 100個程度〜 | 基礎化粧品・エイジングケア | ─(要問合せ) |
| 株式会社プルソワン | 100個程度〜 | 販売全工程の一貫支援 | 大阪府 |
| 株式会社ハピネス | 48本〜(既存処方) | サロン向け・ヘアケア | 東京都 |
| 株式会社アイーダ | 500個程度〜 | プロメイク・全ジャンル | 宮城県 |
| 株式会社ミリオナ化粧品 | 小ロット〜大量 | 医薬部外品・幅広対応 | 大阪府 |
| 株式会社ロッツ | 100個程度〜 | トータルプロデュース | 大阪府 |
| 株式会社OEM | 100個程度〜(スキンケア) | 基礎化粧品・ハラール対応 | 東京都 |
| 株式会社GLART | 小ロット特化 | 提携ネットワーク・自社原料 | 神奈川県 |
| 株式会社パティエンスケミカルズジャパン | 小ロット対応 | サロン向け・ヘアケア | 埼玉県 |
| プランドゥシー・メディカル株式会社 | 小ロット対応 | プラセンタ・スキンケア | ─(要問合せ) |
※最小ロット・所在地等は各社公表の目安であり、製品・仕様により変動します。最新の条件は各社へご確認ください。
アイメイトの小ロット対応|ポイントメイク・アイメイク特化
11社のうちアイメイトは、アイブロウ・アイライナー・リップなど目元を中心としたポイントメイク(アイメイク)に特化している点が、他10社との大きな違いです。
以下は、OEMメーカー選びで気になるポイントごとに、一般的な傾向とアイメイトの対応を整理したものです。
| 気になるポイント | 一般的な傾向 | アイメイトの場合 |
|---|---|---|
| 小ロットで作れるか | 対応数量に下限があり、数量が少ないと単価が上がりやすい | ロット1,000〜2,000のポイントメイク実績。小ロットでも丁寧に対応 |
| 得意アイテム | 得意分野が特定カテゴリに集中していることが多い | アイブロウ・アイライナー・リップなどポイントメイクに特化 |
| 調色・難度の高い形状 | 対応範囲が限られることがある | 細かな調色や、他社で作れないペンシル形状にも対応 |
| 品質・実績の裏付け | 認証や実績の開示に差がある | 1938年創業、ISO22716認証を取得、ちふれグループの処方力 |
| 知識ゼロからの伴走 | 専門知識を前提に進む場合がある | コンセプト設計から薬機法の表示チェックまで一貫して伴走 |
▶ ポイントメイクの小ロットOEMを相談する:https://www.eyemate.co.jp/
小ロット化粧品OEMに関するよくある質問(FAQ)
Q. 最小ロットが小さいほどお得ですか?
在庫リスクは抑えられますが、1個あたりの単価は上がる傾向があります。テスト販売は小ロット、軌道に乗ったら経済的なロットへ増やす、という段階的な進め方が費用対効果の面で有利です。
Q. 小ロットでもオリジナル処方は作れますか?
作れますが、試作・試験のコストが数量に対して重くなります。既存処方をベースにカスタマイズする方法なら、小ロットでも費用と期間を抑えやすくなります。
Q. どのくらいの数量から作れますか?
OEMメーカーにより異なり、スキンケアなどでは100個前後から対応する会社もあります。ポイントメイクは数量の下限がやや上がる傾向があります。作りたいアイテムを決めて各社に確認しましょう。
まとめ
小ロットの化粧品OEMは、在庫リスクと初期投資を抑えてスモールスタートできる反面、1個あたりの単価が上がりやすい特性があります。OEMメーカー選びでは、最小ロットと得意アイテムの一致、容器提案の柔軟性、処方の品質・カスタマイズ性、薬機法サポートの4点を確認しましょう。紹介した11社のうち10社はスキンケア等の極小ロットに強く、アイブロウなどポイントメイクを小ロットで作るなら、アイメイク特化のアイメイトが有力な選択肢です。まずは作りたいアイテムと数量を固め、条件に合うOEMメーカーへ相談することから始めましょう。
▶ 化粧品OEMのご相談はこちら:https://www.eyemate.co.jp/



