
化粧品づくりの土台となるのが「原料(成分)」です。とくにアイブロウ・アイライナー・リップ・アイシャドウといったメイクアップ品では、どんな色材や油性成分を組み合わせるかで、発色・仕上がり・使用感・持ちが決まります。結論として、まずはメイク品を構成する主要な成分と、原料の調達・開発ルートの違いを理解することが、思い描いた製品を形にする近道です。
この記事では、メイクアップ品を中心に、化粧品の原料の基本から、OEMで原料を選ぶ・持ち込む際の考え方と注意点までを解説します。
この記事でわかること
- メイクアップ品を中心とした化粧品原料の基本(色材・粉体・油性成分ほか)
- 発色や持ちを左右する成分の役割
- 既存原料の活用と、独自原料の持ち込みという2つのルート
- 原料選定から製造・納品までの流れ
- 化粧品原料の基本|メイクアップ品で特に重要な成分
- 発色や品質を支える、その他の成分
- 化粧品OEMにおける2つの原料調達・開発ルート
- 原料選定から化粧品OEM製造・納品までの具体的な流れ
- 化粧品OEMメーカーを選ぶときの比較ポイント
- 原料選定・メイク品の処方開発なら「アイメイト」にお任せ
- 化粧品OEMの原料に関するよくある質問(FAQ)
- まとめ

化粧品原料の基本|メイクアップ品で特に重要な成分

化粧品の原料は、大きく「水性成分」「油性成分」「界面活性剤」の3つが基本です。ただし、アイブロウやリップなどのメイクアップ品では、発色や仕上がり・持ちを左右する次の成分が主役になります。
色材(発色を担う成分)
顔料・レーキ・染料・パール剤など、メイクの命である「色」を決める成分です。複数の色材を掛け合わせる調色の技術が、狙いどおりの色味・発色を実現できるかを大きく左右します。
粉体(体質顔料)
タルクやマイカなどの粉体で、アイシャドウやパウダー製品ののび・つき・質感を整えます。プレス(固形化)のしやすさにも関わる、メイク品の土台となる成分です。
油性成分・ワックス(固形化・密着)
オイル・エステル・ワックスなどで、くり出し式アイブロウの芯やリップスティックの主体となる成分です。芯の硬さやなめらかさ、肌への密着、うるおい感(エモリエント)を決めます。
皮膜形成剤(落ちにくさ・持ち)
リキッドアイライナーやマスカラの「にじみにくさ・ウォータープルーフ性」を担う成分です。速乾性や低刺激との両立が、処方設計のポイントになります。
なお、リキッドタイプやエマルジョン(乳化)タイプのメイク品では、水性成分や、水と油をなじませる界面活性剤も関わります。
発色や品質を支える、その他の成分
主要成分に加え、製品の魅力や品質を支えるさまざまな成分が配合されます。
機能性・付加価値成分
パール剤やラメによる輝き、皮膜剤による持ちのよさなど、仕上がりの魅力を高める成分です。近年は、メイク品に美容成分を配合して付加価値を打ち出す設計も増えています。
安定化成分
品質を一定に保つための成分です。防腐、酸化防止、粘度やpHの調整に加え、色材をムラなく安定させる分散も重要になります。
その他の成分
香料や、顔料をムラなく行き渡らせる分散剤など、使用感や仕上がりを整える成分です。
化粧品OEMにおける2つの原料調達・開発ルート
OEMで原料を用意する方法は、大きく2つに分けられます。どちらを選ぶかで、開発期間・コスト・差別化のしやすさが変わります。
既存原料の活用(OEMメーカー保有原料・市場流通原料)
OEMメーカーが保有する原料や、市場で流通している原料を活用する方法です。実績のある原料を使うため品質が安定し、開発期間やコストを抑えやすいのが特徴です。多くの製品開発で採用される基本のルートです。
独自原料・オリジナル成分の開発(原料持ち込み)
「自社で用意した独自原料を配合したい」というケースでは、原料を持ち込む方法があります。独自性の高い差別化ができる一方、中身との相性の検証や安全性の確認が必要になり、対応可否は原料の性質によって異なります。持ち込みを検討する場合は、早い段階でOEMメーカーに相談することをおすすめします。
原料持ち込み時の注意点
持ち込み原料は、処方全体との相性や安全性、安定性を改めて検証する必要があります。また、原料そのものの品質保証やロット確保、法令上の取り扱いについても確認が欠かせません。「配合したい原料があるが可能か」は、企画段階でメーカーに確認しておくと、後工程での手戻りを防げます。
原料選定から化粧品OEM製造・納品までの具体的な流れ

原料選定を含む、企画から納品までの一般的な流れは次のとおりです。
STEP1:ブランドコンセプト設計とターゲット設定
どんな人に、どんな価値を届けたいかを明確にします。ここが原料選定の判断基準になります。
STEP2:OEMメーカーへの相談・希望する原料のヒアリング
配合したい色材・成分やイメージを共有し、既存原料で対応するか、持ち込みを検討するかを相談します。
STEP3:処方開発と試作(サンプル作成)・評価
選定した原料をもとに処方を設計し、試作サンプルで発色・質感・使用感を確認します。メイク品では、狙いの色味や描き心地に合うまで調整を重ねます。
STEP4:処方決定・安全性試験の実施
処方を確定し、安定性・安全性の試験を行って品質を確認します。
STEP5:パッケージデザイン・本生産・納品
容器・パッケージを決定し、本生産・品質検査を経て納品します。
化粧品OEMメーカーを選ぶときの比較ポイント
化粧品OEMメーカーは、対応ロットや得意分野、サポート体制がそれぞれ異なります。下表は、メーカー選びで気になるポイントごとに、一般的な傾向と株式会社アイメイトの対応を整理したものです。
| 気になるポイント | 一般的な傾向 | アイメイトの場合 |
|---|---|---|
| 小ロットで作れるか | 対応数量に下限があり、数量が少ないと単価が上がりやすいことがある | ロット1,000〜2,000のアイブロウ・アイライナー・リップ実績。小ロットでも要望に丁寧に対応 |
| ポイントメイクの処方 | 得意分野が特定カテゴリに集中していることが多い | 1946年に日本初のアイブロウペンシルを製造。ペンシル形状など難度の高い処方にも対応 |
| 色材・調色の対応 | 既存処方をベースにした提案が中心になることもある | 曖昧なイメージを処方に落とし込む提案力。細かな調色にも対応 |
| 試作の質とスピード | 仕様によっては試作に時間を要することがある | 試作サンプルの完成度が高く、対応がスピーディー |
| 知識ゼロからの伴走 | ある程度の専門知識を前提に進む場合がある | コンセプト設計から薬機法の表示チェックまで一貫して伴走 |
| 品質・実績の裏付け | 認証や実績の開示範囲はメーカーによって差がある | 1938年創業、ISO22716認証を取得、20〜30年のロングセラー実績 |
| 取引後の関係 | 取引はプロジェクト単位で完結することが多い | 継続的に新提案。追加色開発やリピート受注につながっている |
原料選定・メイク品の処方開発なら「アイメイト」にお任せ
株式会社アイメイトは、1946年の創業以来、アイブロウ・アイライナー・リップなどのメイクアップ化粧品を中心に処方開発と製造を重ねてきたOEMメーカーです。2022年からはちふれグループの一員として、グループの処方開発力を活かしています。
とくにポイントメイクでは、日本初のアイブロウペンシルを手がけて以来の色材・調色のノウハウが強みです。原料はメーカー保有原料や市場流通原料を活用した処方開発に対応し、お客様が使用したい独自原料の持ち込みも内容に応じて相談を承ります(原料の性質により対応可否が異なるため、まずはご相談ください)。曖昧なイメージを具体的な処方に落とし込む提案力と、ISO22716認証を取得した品質管理体制で、原料選定から製品化まで一貫して伴走します。
▶ 原料・処方開発のご相談はこちら:https://www.eyemate.co.jp/
化粧品OEMの原料に関するよくある質問(FAQ)
Q. 自社で用意したオリジナル原料を配合できますか?
原料の持ち込みに対応できる場合があります。ただし、中身との相性や安全性の検証が必要で、原料の性質によって対応可否が異なります。配合したい原料がある場合は、企画段階で相談することをおすすめします。
Q. こだわりの色材や成分を入れると原料費はどのくらい上がりますか?
発色や輝きを高める色材・パール剤や、機能性成分は、配合率が高いほどコストに影響します。どの成分に予算をかけ、どれをコンセプトの軸にするかを設計することが、コストと魅力のバランスを取る鍵になります。
Q. 原料の知識がなくても製品は作れますか?
作れます。コンセプトやイメージを共有すれば、OEMメーカーが目的に合った原料・処方を提案します。知識ゼロの状態からでも、相談しながら進められます。
まとめ
メイクアップ品の原料は、色材・粉体・油性成分やワックス・皮膜形成剤が主役となり、これらの組み合わせで発色・仕上がり・持ちが決まります。原料の用意には「既存原料の活用」と「独自原料の持ち込み」の2つのルートがあり、開発期間・コスト・差別化のしやすさが異なります。とくに持ち込みを検討する場合は相性や安全性の検証が必要になるため、早めにOEMメーカーへ相談することが、思い描いたメイク品を実現する近道です。



